デジタル遺品整理の方法と注意点まとめ
「故人のスマホやパソコン、中に何が入っているか分からなくて手がつけられない」
そんな状況に困っていませんか?
デジタル遺品を放置したままだと、有料サービスの課金が続いたり、大切な写真やデータを取り出せなくなったりすることがあります。
この記事では、デジタル遺品整理の全体像から自分でできる手順、業者に頼むべきケースまで、順を追って説明していきます。
デジタル遺品整理とは?故人のスマホやパソコンに残るものを確認しよう

デジタル遺品という言葉を聞いても、具体的に何を指すのかピンとこない方も多いですよね。
まずはどんなものがデジタル遺品にあたるのか、放置するとどうなるのかを確認しておきましょう。
デジタル遺品に含まれるものを種類ごとに整理する
デジタル遺品は、大きく分けると「お金に関わるもの」「個人の記録」「契約やサービス」の3つに分類できます。
お金に関わるものとしては、ネット銀行の口座やネット証券、電子マネーの残高、ポイントなどがあります。
通帳が手元にないため、家族が存在に気づきにくいのが特徴です。
個人の記録には、スマホやパソコンに保存された写真、動画、メールのやり取りなどが含まれます。
家族にとってかけがえのない思い出になるものも多いので、端末ごと処分してしまうのはもったいないですよね。
契約やサービスに関するものでは、動画配信や音楽アプリなどの月額サービス、SNSのアカウントなどが該当します。
特に月額サービスは解約しない限り請求が続くので、早めに把握しておくことが大事なポイントです。
放置すると起きる課金継続や不正利用のリスク
デジタル遺品をそのまま放置していると、思わぬトラブルにつながることがあります。
よくあるのが、月額サービスの課金が止められないケースです。
故人名義のクレジットカードから毎月引き落としが続いていたことに、半年以上気づかなかったという話も珍しくありません。
もうひとつ気をつけたいのが、SNSアカウントの不正利用です。
放置されたアカウントが乗っ取られ、故人の名前で詐欺のメッセージが送られてしまう事例も報告されています。
「いつかやろう」と先延ばしにしている間にリスクが大きくなるので、できるところから少しずつ手をつけてみてください。
デジタル遺品を自分で整理するための5つの手順
ここからは、実際にデジタル遺品を整理する手順を見ていきます。
全部を一度にやろうとしなくて大丈夫です。
できることから順番に進めていきましょう。
端末のロック解除を試みる方法と相談先
最初の壁になるのが、スマホやパソコンのロック解除です。
故人が使っていたパスワードに心当たりがあれば試してみてください。
誕生日や記念日、よく使っていた数字の並びなどがヒントになることがあります。
ただしiPhoneの場合、何度も間違えるとロックがかかってしまうので注意が必要です。
パスワードがどうしても分からないときは、携帯電話の契約先に相談してみましょう。
キャリアによっては、死亡が確認できる書類を提出することでデータへのアクセスを案内してもらえる場合があります。
それでも難しければ、データ復旧の専門業者に相談するという手もありますよ。
有料サービスや月額課金の洗い出しと解約の進め方
端末のロックが解除できたら、次は有料サービスの確認に進みます。
一番手っ取り早いのは、クレジットカードの明細を見ることです。
毎月同じ金額が引き落とされている項目があれば、それが月額サービスの可能性が高いと考えられます。
スマホのアプリ一覧を開いて、動画配信や音楽のアプリがないか確認するのも有効です。
解約はサービスごとに手続きが違うので、ひとつずつ進めていくことになります。
「(サービス名) 故人 解約」「(サービス名) 死亡 手続き」などで検索すると、必要な書類や手順が見つかることが多いので試してみてください。
写真や思い出のデータを安全に取り出して保管する
デジタル遺品の中でも、写真や動画は家族にとってかけがえのないものです。
取り出す方法はいくつかあります。
パソコンなら、USBメモリや外付けのハードディスクにコピーするのが簡単です。
スマホの場合は、パソコンにケーブルでつないでデータを転送できます。
大切なのは、コピーしたデータを2か所以上に保管しておくことです。
USBメモリだけだと壊れたときに全部なくなってしまうので、外付けのハードディスクにもコピーしておくと安心ですよ。
業者に依頼すべきケースと費用の目安を知っておこう

自分でできる手順を紹介してきましたが、状況によっては専門の業者に頼んだほうがいい場合もあります。
無理に全部やろうとしなくて大丈夫です。
自分で対応できる範囲と業者に頼むべき状況の見分け方
自分で対応できるのは、端末のロック解除ができていて、サービスの解約やデータのコピーを進められるケースです。
一方で、業者に相談したほうがいいのは次のような場合になります。
- パスワードがまったく分からず端末を開けない
- 端末が故障していてデータが読み取れない
- ネット証券や暗号資産など金額の大きな資産が関わっている
特にデータの復旧が必要な場合は、自分で試すとかえって状態が悪くなることもあります。
早めに専門業者へ相談するのがおすすめです。
デジタル遺品整理業者を選ぶときに確認したい3つのポイント
業者を選ぶときに見ておきたいのが、「料金体系」「対応範囲」「個人情報の扱い」の3つです。
料金は業者によって幅があり、スマホのロック解除だけで3万〜5万円、データ復旧を含むと10万円以上になることも珍しくありません。
事前に見積もりを出してもらえるかどうか、必ず確認しましょう。
対応範囲については、ロック解除だけなのか、月額サービスの解約代行まで含むのかで大きく変わります。
そして一番気をつけたいのが個人情報の扱いです。
故人のデータには金融情報やプライベートな写真が含まれていることが多いので、情報の取り扱いについて書面で確認できる業者を選んでください。
生前にできるデジタル遺品整理で家族の負担を減らすには
ここまで遺族側の整理方法を見てきましたが、自分自身の「もしも」に備えておくことも大切ですよね。
生前にちょっとした準備をしておくだけで、家族の負担はぐっと軽くなります。
エンディングノートにデジタル情報を書いておくと家族が助かる
エンディングノートというと、葬儀の希望や財産の一覧をイメージする方が多いかもしれません。
しかし実は、デジタル関連の情報を書いておくことが、今の時代はとても大事なんです。
具体的には、次のような項目を書いておくと家族が助かります。
- スマホやパソコンのロック解除に必要な情報
- 使っている月額サービスの一覧
- ネット銀行や電子マネーの口座情報
- SNSアカウントの扱いについての希望
全部を一度に書く必要はありません。
思いついたものから少しずつ書き足していけば大丈夫ですよ。
パスワードの残し方は紙よりローカル保存アプリが安心
パスワードを紙に書いて残す方法は手軽ですが、紛失したり他の人に見られたりするリスクがあります。
かといって、パスワード管理アプリを使うと「そのアプリのパスワードが分からない」という問題が起きることも。
そこでおすすめなのが、モシモのエンディングノートのようにデータがスマホの中だけに保存されるアプリを使う方法です。
ネット上にデータが送られないので、情報が漏れる心配がありません。
ログインも不要で、開いたらすぐに書き始められるのも魅力です。
書いた内容はPDFに出力して紙で家族に渡すこともできるので、デジタルが苦手な方への共有もしやすいですよ。
デジタル遺品の整理は早めの行動で家族の安心につながる
デジタル遺品整理は、端末のロック解除から始まり、有料サービスの解約、データの保管と、やることが意外と多いです。
しかし、ひとつずつ順番に進めていけば、特別な知識がなくても対応できます。
まだ整理が必要ない方も、自分のデジタル情報を棚卸ししておくだけで将来の備えになります。
モシモのエンディングノートなら無料で始められるので、まずはスマホの情報だけでも書き出してみてはいかがでしょうか。
今日できる小さな一歩が、家族の安心につながりますよ。
